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ほぼ酔っ払いの備忘録

この世界の片隅に

新年あけましておめでとうございます。

2017年元旦、地元の映画館で「この世界の片隅に」という映画を見てきました。

約70年前の広島・呉が舞台で戦時中のひとりの女の子とその周りの暮らしを描いた物語でした。アニメーション映画なのですが、実際に住んでいた人に聞いたり写真を見せてもらったりすることで戦前の舞台をリアルに再現しているようです。


映画『この世界の片隅に』予告編

今ではまるで想像もつかないようなお話。けれど、わたしのおじいちゃんやおばあちゃんが生きてきた時代に起こったお話。フィクション映画が世に普及して実際にあることないことが錯綜する今の時代、このような実際にあったお話が人の心を動かすことがとても大切なことだと思います。この映画を見れてよかった・・・

わたしは「ああ、日本が戦争をしていない時に生まれてよかった」「戦争が終わってくれてよかったな」なんてヘラヘラと思っていたわけですが、戦時中に生まれた人たちは国のためを思っていくらボロボロの服を着ても少ない食料でも大切な人を失って悲しくても一所懸命に生きていて、戦争が終わり日本が敗北したことを知った時、どれほどやるせない気持ちになったのだろう・・・と思うと悲しくて涙が滲みます。これを書いていて、一生懸命生きるというのは言葉にしても伝わらないと思いました。

ニュースでは悲しい事件はわりが頻繁に起こるけれど、今を生きるほとんどの人は日常の中で「今、襲われて死ぬかも」なんて常に不安な人はいない(少ない)のではないでしょうか?それは平和だという証でとても幸せなことだと思います。しかし、それと同時にいろんなことを先延ばしにしてしまっている人が多いと思うのです。先延ばしにせず今を慎ましく生きることがとても素敵でかっこいいなと思いました。2017年はそんな人間を目指して生きたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。